ブランクのある人も復職できる!介護職の人手不足への対策とは

厚労省が公表した介護保険事業計画によると、介護職員は2025年にはおよそ32万人、2040年にはおよそ69万人の追加が必要とされています。介護業界は今でも慢性的な人手不足であるにもかかわらず、さらなる人手不足が予想されているのです。そんな人手不足の問題を解決すべく、以下のような対策が行われています。

まずは労働環境の整備です。そこで導入されてるのがIT技術です。シフト管理や勤務管理、書類作成をIT化して効率化を図り個人の負担を軽減することが可能となります。また、見守り支援ロボットは夜間の見守りを担ってくれたり、さらには重大事故の発生の予防、利用者の健康状態の数値化などできることが多く、介護者の負担軽減にも役立つと期待されています。人員配置も少なくなるので、人件費の削減にもつながります。政府が力を入れてるのが外国人スタッフの活用です。技能実習制度や特定技能など、さまざまな制度を導入し、これから先色々な国のスタッフが増えていくことが予想されます。

資格取得のための環境を整えてくれる施設も増えています。資格を取ることで給与を上げることができ、施設の能力も上がります。忙しくてなかなか学業に専念できないところを講師に出張してもらい資格取得をサポートしてくれる施設もあり、スタッフのモチベーション向上へ一役買っています。潜在介護士を対象にしているのが再就職準備金貸付です。再就職の準備のかかる費用を最大40万円貸し付けてくれるのですが、無利子であり、さらに2年間介護業界で働くことで返済が不要になるというものです。ブランクのある介護職員の復職をバックアップしてくれる力強いサポートとなります。