ブランクがある人が介護業界への復帰を目指す場合の準備

ブランクのある人が介護業界で再び働くことを目指す場合、事前の準備が欠かせません。まず行いたいのが、介護にまつわる法令や制度の確認で、これらは以前に介護業界で働いていた時から変化している可能性があります。介護にまつわる法令や制度は比較的変更されやすいので、ブランクが5年以上の場合、何の変更もないなんてことはまずあり得ません。実際のところ、身体介護などの利用者に直接触れる仕事のやり方には大きな影響が出ないのが普通ですが、それでも法令や制度の変更を知らずに介護業界で働くわけにはいかないので、事前のチェックは必須です。

事務などの裏方の業務を除き、介護の業務に体力は必須なので、体力が低下しているという自覚がある場合は、事前の体力作りが欠かせません。ジムに通って本格的なトレーニングを行う必要はありませんが、継続的なウォーキング、ランニングなどの運動で体を慣らしておかないと、介護業界に復帰しても、短期間で疲れ果ててしまうことになりかねないので注意が必要です。

そして、お子さんを保育所に預けて介護の仕事に復帰しようとしているのであれば、保育所探しを早めに行うことも大事です。地域によって状況はだいぶ異なりますが、都心部は待機児童数が多く、保育所への入所は簡単ではありません。そのため、年度の途中で介護業界に復帰したいと思い立った場合、お子さんを保育所へ入所させるのは、より困難になります。保育所の問題は、自身の努力で解決することが困難なため、ある意味では最も厄介なポイントです。選択肢は狭まってしまいますが、保育所を見つけるのが難しそうな場合は、託児所を備えている介護施設で働くことを検討するのも手です。